練馬区 天然無垢　新築エコ住宅

フルリノベーション・建替え両方の観点から現地調査を行いました 築年数が古い建物ほど注意すべき点は色々ありますが 既存の構造＆素材をどこまで有効活用できるか・・・と言う視点で調査を行いました。今回は広い家を減築する為にはどの部分を解体すべきか、地盤の強度、耐震性などにも考慮しT様へご説明致しました。 新築工事を進めていく過程で、地鎮祭、上棟式などの儀式を通じT様と施工者、心を１つに建築に向き合います。

旧家の様子

T様邸は、築50年（推定）の木造住宅です。 約200㎡もの床面積の２世帯住宅で、増築部分などはご夫婦お二人ではほぼ使用されておらず、広すぎて使い難いという問題をかかえておられました。また、断熱性、耐震性、防犯性などにも不安を感じておられ、調査の結果地盤改良が必要な状況でした。

			専用の重機を使用し全て解体します。お庭の残されたい樹木だけが残り更地となりました。

	地を鎮める儀式。名前の通り、建築を行う前にその土地の神を鎮め、土地を使わせてもらうことの許しを得ます。神を祀って工事が無事であるようにと安全祈願の意味が込められています。

			事前調査の結果、地盤改良が必要な状況でした。

			鋼管杭工法（タイガーパイル工法）にて地盤補強を行いました。

			地盤補強工事を終えた土台の上に捨てコンを打ち、基礎の表面を平らにし基礎配筋工事を行います。

			底盤部分のコンクリート打設後、基礎の立ち上がり部分のコンクリート打設を行います。

			型枠をはずし、基礎工事完了。

			土台敷きの様子と配管設備基礎工事。

			土台の水平検査を終え、いよいよ柱を建てていきます。

			屋根を支える屋根裏の骨組み（小屋組）の様子です。

			金物の固定。建物の強度を長く保ち、耐震補強の大切な工程です。

			屋根、窓、壁が施工されるとだいぶ形が見えてきます。

			防腐・防蟻措置。柱の色がオレンジ色になっている箇所は薬品が塗られた位置です。

	棟が上がったことを喜び、感謝する儀式です。この日は施主様のお誕生日ということもあり、特におめでたい会となりました。建築に携わる方々と施主様のおもてなしを受け今後の工事も無事であるよう祈願致しました。

	家の中心であるLDKの吹抜け勾配天井が大きな特徴の１つです。天井材は無垢ヒノキ材を使用した贅沢な造りとなっています。木目や色合いの配置も非常に良い仕上がりとなりました。

	キッチンは奥様が使いやすい適度な広さ、高さ、カウンターの位置などに配慮しています。リビング同様床は無垢のヒノキ材を使用しております。床暖房設備も完備。

	ご主人様こだわりの１つ、真壁、長押付、床の間造作等の本式和室造作としました。旧家に使用されていたなぐり加工仕上げの柱や、欄間を活かした造作も行いました。

	玄関土間にはテラコッタタイルを使用。靴履きベンチ、手すり、土間から廊下へのアプローチ、特に取り付け位置、高さなどに注意をし毎日の外出をスムーズに行えるよう配慮致しました。

	水廻りは全て明るい東側に集中しています。浴室、洗面、トイレの床は一続きのバリアフリー。扉は全て引き戸と動線もスムーズです。

	２つの居室は北側窓が多い為、あまり大きな開口を作らず、天窓から採光を取入れています。壁、天井共にしっかりと断熱材を入れ、床は無垢ヒノキ材を使用しており冬でも快適です。

	外壁には今後のメンテナンスを見越して耐久年数に優れた金属サイディングを採用、屋根材は標準よりワングレード上の高耐候性コートされているコロニアル材を採用しています。

	南側の広い敷地を利用し軒を深く取り、ウッドデッキ（縁側）を造作しました。長い直線を利用し車椅子対応のスロープを設置、デッキ下は収納スペースとして活用できる空間を作り、縁側でも水が使えるようになっています。

	玄関には明るいテラコッタタイルで装飾し、東側には目隠しを兼ねた格子を設置しました。格式ある和の風情を感じられ、外観も引き締まります。

	広い敷地を利用した道路側のアプローチスペースは弓なりのカーブがポイントです。

	庭木のほとんどは旧家で大事にされてきた樹木を残し、芝生はその後のメンテナンスを考え人工芝を敷きました。花壇との境目に使用している石は地盤改良の際に出てきた大きな石を再利用しています。