今回は広い家に一人暮しのお母様から、息子さんご夫婦と一緒に住む上での大規模リノベーションのお問合せでした。
工事概要
所在地:東京都練馬区 築年数:17年プランニングの工夫、とくに気をつけたこと
最大のご要望は、広く開放的なLDK空間でした。もともとはリビング・ダイニング・キッチンがつながってはいるものの扉や壁で区切られていました。今回、その部分を全て取り払い、実に28畳のLDK空間が誕生しました。勾配高天井の開放的なリビング、大きな対面カウンターと大容量収納のペニシュラキッチン、そして料理→配膳→片付の動線がスムーズな配置のダイニング。南向きでとても陽当りのいい気持ちのいい生活空間となりました。キッチンとリビングを仕切るカウンター腰壁には、ビンテージウッド柄のタイルを貼り、アクセントとしました。LDK空間に彩りを添えながらも落ち着いた雰囲気を演出してくれています。
LDKのイメージに合せて家具のように設えたペニシュラキッチン。アクアブルーの壁とラスティックホワイトの扉が空間にマッチします。
リビングよりベランダを望む。リビングとダイニングを隔てていた間仕切りを建具を取り払い、開放的な大空間LDKとなりました。
飾り棚には、グリーンと共にたくさんの思い出の写真が飾られています。キッチンとリビングは、このやんわりとした仕切りでほどよく目隠しされ、心地よくつながっています。
本物の木材、本物のグリーン、お部屋の中にちょっとだけでも自然の素材があると、それだけで上質な空気感が生まれます。本物の力はやはり違います!
キッチン動線はシンプル。帰宅、パントリー、冷蔵庫、食器棚、調理、ゴミ箱、家電、配膳と全て一直線上で完結できるような配置としました!
キッチン背面のパントリー収納は奥様の強いご要望でした。キッチンや玄関から無駄のない動線でアクセスでき、ものが散らからず日常生活の美観を維持する上で最も重要な役割の収納かもしれません。
ホールには美しいシルエットのアンティークシャンデリアを選定。センターホールは多方(玄関、各部屋、水回り、1階)からのアクセスがあるため、スイッチレスで天井付センサーでの点灯です。
勾配高天井のリビング・ダイニングには照明を備えたシーリングファンを設置。インダストリアルなデザインがラフテイストのインテリアに映えます!夏場はもとより、冬でも部屋の空気をかきまわし、空調効率を上げる優れものです。
上下セパレートの玄関収納は、普段使いの靴やカギやハンコ置場としての活用を検討。収納はブルー、キッチンへ続く扉はグリーン、色が違ってもシャビ―テイストなので統一感が生まれます!
ラスティックな色調で統一した玄関。一枚板カウンター上の思い出の写真たちが帰宅を迎えてくれます。アンティーク扉の奥には玄関が散らからないよう、大容量のシューズインクロークを配置。
帰宅するとセンサーでニッチ照明が迎えてくれます。弧を描く欅の一枚板の美しい木目が浮かび上がります。ベンチはLD飾り棚「栓(セン)」(センノキという木です)の端材で作成、一緒に選んだ思い入れのある木材です!
事前の調査で小屋裏に大空間が眠っていることを確認。小屋裏収納を大幅に拡張することをご提案しました。
格納階段を上がると、、、パステルカラーの大胆な色使いにびっくり、そしてその広さにびっくりです!
キッチンと扉は同系のラスティックホワイト色、様々な色を使用しましたが、ベースとなる床をはじめ、扉や家具(キッチン)をアンティークテイストで揃え、統一感を出しました。
スターライトと共に美しく輝くベニシュラキッチン。広々としたカウンターで、今夜も奥様が美味しい夕食の時間を彩る料理に腕を振るいます。
ガスコンロはスタイリッシュで本格的な料理にも適した4ツ口ステンレストップ。作業スペースの下にはゴミ箱が収納可能なオープンスペースを設けました。
レンジフードの裏の壁面は、黒板スペースとしました。家族の伝言板から写真のディスプレイ、プリントやメモ書きのピン止めに、幅広く活躍してくれます。チョーク、マグネットどちらも可能です!
アンティークウッド調タイル、LDK空間のアクセントとして彩を添えながらも落ち着いた雰囲気を演出してくれています。
ダイニングキッチンへの扉とパントリー収納。買物袋を持って帰宅後、すぐにアクセスできます。チェッカーガラスの向こうは玄関、料理をしていても家族の帰宅を感じることができます!
築17年の家は、もとが2世帯住宅で十分な広さはありましたが、細かく仕切られた個室、古い仕様の設備機器、お風呂が2世帯共用だった部分など、新たな生活を始める上で改善したい点が多数あり、大々的な間取変更プランニングからのスタートとなりました。ご夫婦のインテリアイメージは「西海岸風」。様々なカラーを使いましたが、木目とアンティーク調で統一し、シャビーな空間を実現しました。